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2008年 12月 31日
迎春準備
大晦日
鶴林寺では迎春準備も整ったよう

午後10:30に開門して
除夜の鐘がつかれます。
参拝客で賑わうでしょう。

<12月23日神戸新聞の記事より>

加古川市の鶴林寺太子堂(国宝)内の須弥壇(しゅみだん)裏に描かれ、
これまで赤外線写真で大まかな絵柄しか確認できなかった国の重用文化財、
涅槃(ねはん)図(縦横約一・五メートル)が、
東京芸大大学院生の高木かおりさん(32)の手で復元模写された。
国内最古級の涅槃図の全容が明らかになった。

復元模写は文化財保存の一手段。
制作当時の絵と可能な限り同じ色使いや技法で描き、芸術性を後世に伝える。

鶴林寺の涅槃図は平安時代後期の作とされるが、
堂内でたかれてきた護摩や香のすすで覆われ、絵柄は長年不明だった。
一九七五年に幹栄盛住職(71)(当時は塔頭(たっちゅう)の宝生院副住職)が、
赤外線を用いた釈迦(しゃか)の顔や弟子などの撮影に成功。
七七年に須弥壇表の九品来迎(らいごう)図とともに国の重文に指定された。

壁がはげ落ちた部分もあり全容は分からなかったが、
東京芸大大学院で日本画の保存修復に取り組む高木さんが二〇〇六年秋、
太子堂涅槃図を見学し博士課程の研究テーマとして復元模写に挑むことに。
わずかに残る顔料の分析で色彩を突き止め、はげ落ちた部分は同時代の
図像から絵柄を類推。キャンバスとなるヒノキの板材を当時と同じ槍鉋(やりがんな)
で削るなどして、二年がかりで完成させた。

東京芸大の有賀祥隆(よしたか)客員教授(日本美術史)は
「復元模写の鑑賞を通じ新たな議論が生まれる。
美術研究上の貴重な成果」としている。(三津山朋彦)

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by seascape_point5 | 2008-12-31 15:01 | 風景


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