里道をはしっていると
田んぼのむこうに石仏をみつけた
八尊石仏(八ツ仏)とある
集落のなかには
地蔵堂があった
そこには六地蔵石棺仏とある
六地蔵は
地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上
の六道のそれぞれにあってみちびくのが六道地蔵で
路傍や墓地の入口にたっている
写真をとっていると
このお堂でやすんでいたひとと話しこむ
子どものころの悪さをした話とかおしえてくれた
「ちょっとむこうに八ツ仏ゆうのがあるけど見たか?」
「これ六つちゃうねんで。もうひとつあんねんで」
みるといちばん下にちいさくきざまれた像があった
案内によると施主だろうとかいてある
「ちょっと中みてみぃ」
「ちいさいころにこのお地蔵さんを持つ力くらべして、おこられたわ」
「この天井の梁の上をはしりまわっとってん」
戸をあけてお地蔵さんをみせてもらった