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2012年 06月 10日
きょうおしえてもらったこと
片手に稲の苗をもって
田植えのすんだ畦をあるきながら
植えこみがまだらになったところに
苗を手でうえている
「もうこんなこと、せんでもええんですけどね。」
そういいながら畦をあるきながらも、ときどき田んぼのなかへはいってゆく
足をぬくのにちょっと、コツが必要だ

「わたしが嫁にきたんが昭和43年やから、昭和50年ぐらいまでは手でうえとったね」
「嫁にきた時分は田植えのときは朝4時におきて田んぼにいってましたわ」
「手でうえるのん、そんなにむつかしいことなんかないですよ」

ついでに秋に刈りいれがおわったあとに
田んぼに稲わらをつんだ、家型のものがあるけれど、
その名前をなんというのかきいてみた

「ワラグロっていうね。ツボキ?ツボキもいうね」
「グロ」がつかわれている
「ワラグロ」ときいて、うれしくなった

柳田国男がこんなことをかいている
「わたしなどのうまれ故郷ではツボキ、
これはおおくのこういう形をしたものに、共通した名のようにおもわれる。
瀬戸内海の周辺をすこし西へゆくと、グロという土地がおおく、
これも土偏に丸の字などをかいて、塚の意味にもちいる地方があるから、
グロはたんなる堆積のことであっただろう。」

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麦の借りいれがおこなわれている
刈っているのがコンバイン
刈りとりと選別をやってしまう機械だ

ワラくずなどはふきとばし、茎も排出する
粒だけを貯蔵してゆくのだそうだ
麦は小麦だときいた
稲美町は日本有数の大麦の産地なのだということだった

枯れすぎているのかとおもっていたら
はえたまま、乾燥させているのだということだ
ふつうは刈ってから2週間ほど竿にかけてほすのだが
最近はこうしているそうだ
この田んぼは稲はつくらない
耕作面積がきめられているのだ

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さらにjitenshaをはしらせていると
数人のひとがこの唐箕のまえで話をしていたので
jitenshaをとめて写真をとらせてもらう

「ほんなら、モデルになったろか」
空の唐箕をまわしてくれた

「これ、現役やで。めずらしいやろ」
「ここにあんのんは、来年用の麦の種や」

「問題はこれや」
みせてくれたのは種にまぎれている草の種
あちこちにみられる
「このまま播いたら、また草だらけになんねん」
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by seascape_point5 | 2012-06-10 13:37 | 里山


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