2006年 06月 12日
ブータン紀行(その4)
 ホテルに帰った。夜6時すぎペム・ツェリン氏が来られた。
彼はティンプーに住んでいる。
今は政府の役人をやめてビジネスマンとして活躍している。
もの静かな方である。夕食を一緒にするあいだ、
ずっとわたしたちに気づかいをしてくださる。

ホテルの外観
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ホテルの食事
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 明日わたしたちはティンプーにゆく予定だ。ティンプーの自宅に招待してくださった。
午後8時すぎにはパロの知事がわざわざホテルまで出向いて来てくださる。
息子さんと一緒だ。知事は体格のりっぱな堂々とした方だ。
息子さんがブータンの酒アラをもってきた。アラというのはお米の焼酎だ。
その入れ物はなんと、うすよごれた調理オイルの入れものだった。
「きれいに洗っているのでだいじょうぶです。」と日本語で何度もいう。
彼は日本に何カ月か研修で滞在したことがあるそうだ。
 翌朝ホテルの前で通学中の中学生たちと話しをする。
男の子は揃いのゴーをきているし、女の子は揃いのキラをきている。
学校の制服だそうだ。もちろんブータンでは、
ブータン人は全員男性はゴー、女性はキラを着ることが義務づけられているそうだ。

ホテルの前を登校する子どもたち
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 午前9時ホテルを出発。パロの西岡農場へゆく。
西岡農場は現在は、ドゥルック・シード・コーポレーションという名前になっている。
農場で海外青年協力隊員に会う。
横浜出身の若い人である。
現在ブータンには38人の隊員が派遣されているとのことだ。
隊員どうしの交流があるのかたずねると、あまりないようだが、
月末に隊員会議があり全員集合するとのことだった。
これからタシガンまでゆくことを話すと、
「ブムタンあたりはいまシャクナゲの群生できれいですよ。」と教えてくれた。
 西岡農場をあとにパロゾンへゆく。
ゾンとは本来砦であり、まさしく城であった。
現在ではブータンにおける地方行政の場であるとともに
宗教の場つまり僧院でもある。
いわば政教かねそなえたところである。
ゾンへ入るには、みなカムニという幅0.9メートル、
長さ4.5メートルぐらいの布をたすきのようにかけなければ入れない。
階層によってカムニの色はちがう。一般人は白である。
ゲンボも白いカムニをつける。実はこれは町の布屋でかりたものだったようだ。

カムニ姿のゲンボ
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 パロツェチュが行われる広場を見た。
ツェチュとはブータンの仏教の行事であり、人々の楽しみの祭りでもある。
この日のために晴れ着をつくり、ごちそうを食べる。
とくにパロのツェチュはブータンいちの規模だそうだ。春に行われる。
広場の手前が知事の公舎とのことだ。子供の僧がたくさんいる。

パロゾンの広場・左が知事の公舎とのこと
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 ゲンボの友だちの僧に、僧院のなかへ入れてもらう。
ふつう外国人観光客はゾンへ入れないことになっている。
僧院のメインホールは修行中の子どもの僧たちが
食べたり寝たりするところであり、また勉強する場所なのである。

パロゾンの中庭
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パロゾンのラマ
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経文
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 ゾンを出て坂をあるいておりる。坂をおりたところに橋がかかっている。
この橋は映画「リトル・ブッダ」にでてきた橋だ。
映画ではこの橋をゴーを着た子どもたちが走ってゆくシーンがあった。
この橋のたもとにマニ車がある。橋を渡る人は、それを回してから渡っている。
 パロの町にもどる。ゲンボが借りたカムニを返すのにバザールの布屋にゆく。
その布屋でゲンボにドマを一つもらう。ドマとはブータン人が好んで噛むもので、
昨日会った高官たちも噛んでいた。
キンマの葉に石灰のペーストを塗り、ビンロウジュの実をつつんで噛む。
ドマを常用する人は歯が赤く染まっている。
一つほしいというと、「ノーグッド」という。すこし間をおいて「トライ?」。
一つ噛んでみる。少し噛むと木の実の味がする。舌がしびれてくる。
口のなかは実がくずれて、もろもろがひろがる。寒い時など体が温まってよいらしい。
聞くところによると、はじめての人は幻覚が出るらしい。
わたしはそのまえにはきだす。道には、赤いツバをはいた跡があちこちにある。
会う人は、ほとんど噛んでいる。

by seascape_point5 | 2006-06-12 20:50 | ブータン | Trackback | Comments(4)
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Commented by ozunu13 at 2006-06-13 07:24
このビンロウジュの実をかむのはミクロネシアの島でもよくやってますね。
食事はチベット料理に似ているようです。
こんなところにベンツがあるのはびっくりしました。
Commented by seascape_point5 at 2006-06-13 20:27
ozunuさん
そうですね、このビンロウジュの実を噛む習慣は
あちこちあるようですね。
ところで、鋭いですね。
ベンツがすぐにわかるのですね。
ベンツに乗ったのは初めてでした。
しかもブータンで。
食事はやっぱりチベット文化圏ですので
乳製品や肉を食べています。
ただ米、それも赤米を食べていました。
Commented by jp at 2006-06-13 20:56 x
 ブータン紀行、楽しく見ています。
こういう世界を行くのがmaruchanの真骨頂と思うけど、
きれい、楽しい、美味しいの方が受けはいいみたいですね。
ホテルの食事、誰かコメントしてみては
Commented by seascape_point5 at 2006-06-13 22:07
jpさん
久しぶりですね。
毎日忙しいのでは?
ブータン紀行読んでいただいて
ありがとうございます。
これから長丁場で載せますので
たまには覗いてみてくださいね。
きれい、楽しい、美味しいも
続けますよ。
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